楽典の小窓
第四回 音階について
音階は長音階と短音階があり、
長音階は「ハ音」Cからハ音までのオクターブ音列でありMajor scaleともいい
C D E F G A B C ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド の音列。
短音階は「ラ音」Aからラ音までのオクターブ音列でありMinor scaleともいう。
上昇は A B C D E F# G# A ラ シ ド レ ミ ファ# ソ# ラ
下降は A G# F E D C B A ラ ソ# ファ ミ レ ド シ ラ
でF(ファ)には#が付かない事に注意。
以上は通常使用する全音階であるが、時々使用する音階を紹介する。
ヨナ抜き音階(日本音階) C D E G A C ド レ ミ ソ ラ ド
琉球音階 C E F G B C ド ミ ファ ソ シ ド
ジプシー音階 C D♭ E F G A♭ B C
アラビア音階 C D E♭ F# G A♭ B C です。
試にギターで弾いてみて下さい。雰囲気が分るとおもいます。
(音階論はまだまだありますが今日はここまで inb記述)
第三回 拍子について
拍子は音の強弱を規則正しい形で反復する事です。
拍子には大きく二拍子系と三拍子系があります。
拍子はト音記号の次に表記され
二拍子は2/2や2/4等で表記され分母が小節中の音符の種(二分音符、四分音符等)を
分子がその数を表します。
ex;2/2は二分音符が小節中に2個ある事でCの中心に縦棒一本引いて表記する事もあります。
その代表は「やっとせー」の「阿波踊り」です。
二拍子系には4/4と表記されるリズムもあり4拍子の意味で4/4と書かずに「C」と表記
する事があり同意です。そのリズムの代表は「行進曲」です。
三拍子は3/2や3/4等で表記され分子分母は上記に同じです。
そのリズムの代表はワルツです。また、3/4拍子の舞曲をメヌエットと云います。
その他拍子は多々有りますがまたの機会に解説します。
第四回はいずれまた。 inbが記載しました。
第二回 ♯と♭について
さて、楽譜に記載のある二番目の記号は♯と♭で、音の高さを変える記号です。
これは音を半音上下させる事のほか調(key)を生じさせる(決定する)ものです。
また、「ト音」記号の後に記載されている ♯と♭は楽譜全体に適用し
譜中の音符に附されている場合はその小節のみに適用します。
「調」とは「ハ」(ド)から「ハ」(ド)までのオクターブをハ調長音階(ハ長調)
「イ」(ラ)から「イ」(ラ)までのオクターブをイ調短音階 (イ短調)といいます。
当該「調」は双方ともト音記号の後に#及び♭はありません。
では♯がひとつト音記号の後に付与されている場合の「調」はどうでしょうか?
この場合♯は第5線に書かれます。♯の示す音はハ調の「シ」を指示しますので、その音から
シラソファミレドと音階を下がって行くと「ド」の音はハ調で「ソ」にあたり、和名では「ト」
になります。したがってその曲の最後の音が「ド」(または主和音ドミソ)で終わっていれば
調名は「ト長調」といいます。
もし「ラ」で終わっていれば「ホ短調」といいます。
これは♯の数がいくつあっても最後の♯の位置が「シ」を示しますので、その曲の終わりの音で
調名が分ります。
では♭の場合はどうでしょう、♭の最後の位置がその調の「ファ」を指示します。したがって
その数が一つの場合は第三線に書かれますのでファミレドと下がって行くと「ド」はハ長調で言う
「ヘ」にあたりますのでヘ長調となります。以下は♯に同様です。(12月27日 INB記述)
第三回はまたいずれ
第一回 ト音記号てなに?
譜表(五線)の先頭に書かれているト音記号てどんな意味?
これは譜表の第二線を「ト」とするものでト音記号と呼ばれます。「ト」とは和名で、仏・伊では「ソ」
英・米では「G」と表現します。
即ち、第二線の書かれた音符はドレミで言うと「ソ音」であると云う事です。
他に「ヘ音記号」と「ハ音記号」があり五線に表記された同位置の音でも譜表の先頭に書かれた
記号により異なる音となります。
ちなみに各国の音名は
◎和 名 ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ
◎仏伊名 ド レ ミ ファソ ラ シ
◎英米名 C D E F G A B です。
また、ト音記号の書き方には明確は規定があり
第二線を「ここがト音である」と書き始め一回巻いてから上に書き第4線で交わるように
線を下に引きます。
本日はここまで、INBが記載しました。第二回はまたいずれ・・・